なぜ世界遺産なのか
大きさだけではない、古墳の世界
百舌鳥・古市古墳群と聞くと、 まず巨大な前方後円墳を思い浮かべるかもしれません。
しかし、ここに残るのは前方後円墳だけではありません。 帆立貝形、円墳、方墳など、さまざまな形と大きさの古墳が集まっています。
多様な古墳が残ることに、価値がある。
古墳が映し出す、古代社会
古墳の形や大きさには、 それぞれの被葬者が置かれていた立場が反映されています。
大王級の巨大な古墳から、さまざまな規模の古墳まで。 その集まりは、古墳時代の政治や社会に存在した 身分の違いと階層構造を今に伝えています。
そこに生きた社会の姿が見えてくる。
巨大な墓を築いた、技術と葬送
古墳は、ただ土を盛っただけの墓ではありません。 墳丘には石が葺かれ、埴輪が並べられ、 周囲には濠が設けられました。
そこには、大規模な土木工事を可能にした技術と、 死者を送り出すための高度な葬送の仕組みが存在していました。
古代の技術と葬送文化を伝える遺産でもある。
構成資産
百舌鳥エリアの代表的な古墳
古市エリアの代表的な古墳
登録基準
世界遺産には、それぞれ「なぜ世界遺産なのか」を示す登録基準があります。 ここでは、百舌鳥・古市古墳群が、どの基準でその価値を認められているのかを見ていきます。
古墳時代の文化
巨大古墳が映し出す、古墳時代の社会と政治構造
百舌鳥・古市古墳群は、巨大な前方後円墳をはじめとする多様な古墳が集中し、 その規模や形、配置の違いを通じて、古墳時代の社会構造や政治的な関係を 今に伝える貴重な証拠となっている。
古墳築造の発展
巨大化と多様化を遂げた、古墳築造の歴史的段階を示す古墳群
前方後円墳を中心に、円墳や方墳など多様な形と規模の古墳がまとまって残り、 3世紀から6世紀にかけて発展した日本の古墳築造の技術と形態を示している。 とりわけ巨大古墳は、この時代の高度な土木技術と権力の大きさを物語っている。