なぜ世界遺産なのか
「東アジアに残された、広大なブナの森」
白神山地には、北日本の山々を覆っていた 冷温帯のブナ林が、広大な規模で残されています。
世界遺産地域の森林は、人為的な影響をほとんど受けず、 原生的な姿を保っています。 その規模と自然の状態は、東アジアでも特に貴重なものです。
その姿が、白神山地の貴重な価値を伝えている。
「多様な生命がつながる、森の生態系」
白神山地の森では、ブナを中心に、 ササ類をはじめとする多様な植物が生育しています。
その森林は、クマゲラやニホンカモシカ、 ツキノワグマなど、さまざまな動物の生息地でもあります。 植物と動物は互いに関わり合いながら、 森全体の生態系を形づくっています。
その生態系が、今も豊かに息づいている。
「地球の気候変動が刻んだ、森の歴史」
ブナ林は、氷期とその後の気候変動を経て、 分布域を変化させながら現在の姿へと発達してきました。 白神山地の森にも、そうした地球規模の環境変化の歴史が刻まれています。
さらに、日本海側の多雪環境も、 この地域独特の森林生態系を形づくる重要な要素です。 植物群落が発達し、移り変わり、 それに依存する動物たちが暮らす。 その自然の営みが、今も続いています。
その自然の営みが、今も続いている。
構成資産
登録基準
世界遺産には、それぞれ「なぜ世界遺産なのか」を示す登録基準があります。 ここでは、白神山地が、どの基準でその価値を認められているのかを見ていきます。
ブナ林の生態系
東アジアの冷温帯を代表する、原生的なブナ天然林
白神山地には、人為的な影響が少ない広大なブナ天然林が残されています。 多様な動植物が森の中で相互に関わりながら生きるこの地域は、 気候や地形に応じて森林生態系が維持・発達していく過程を示す、 世界的にも貴重な自然環境です。